総支出の把握
退職後の生活を維持するうえでて支払わなければならないものをまとめてみました。それぞれの金額を退職前に把握できればいいのですが、現実にはなかなか難しいと思います。
ただこう言ったお金が必要になるという認識は必要です。個々の具体的な金額についてはネット等の情報を参考にするしかないです。
1.所得税
退職をして退職金を受け取る場合は所得税がかかります。ただ実際には年金から徴収されていますので、負担感はないかもしれません。
仮に年間10万だとすると、20年で200万となります。
2.住民税
これも所得によって変わり、さらに自治体によって計算方法に違いがあります。ちなみに所得税も住民税も前年度の収入が計算の基礎になりますので、退職翌年度のこれらの税金は、かなり高額なものになります。
しかし所得が年金だけになるとかなり金額が減り、年間1万円程度になると思われます。つまり20年間なら20万です。
3.固定資産税
持ち家の場合ですが、賃貸の場合は賃貸料と考えても良いかもしれません。当然家の規模によって変わりますが、平均的なマンションや家屋なら10万円前後になると思われます。
ということはもし20年間この額を払い続ければ200万必要ということです。ただし路線価が上昇しない限り、家屋の価値が下がるので、年数によってこの金額は少しずつ減少します。
4.車関係の税金(自動車税)
車検時に払う強制保険や税金を除いて、毎年5月ごろに請求が来る税金です。仮に5万とすれば、20年間で100万です。
5.国民健康保険料
家族構成によって額が大きく変わる上に、徐々に値上げの圧力にさらされています。これも所得金額と自治体によって額が変わります。
一番良いのは市役所等に出向いて確かめることですが、ネットには一人当たり年間8.3万という平均の保険料の額も出ています。ということは20年間で170万ぐらい。
6.介護保険料
これも自治体によって計算方法が異なるようですが、2018年の調査によれば全国平均で月額5869円と書かれていますから、年間だと7万ぐらい。20年で140万。
7.任意の医療保険、傷害保険
最近は持病があっても加入できる医療保険というのも増えているようです。保険料を仮に年間10万として20年間払い続ければ200万という金額になります。
8.車の維持費関係の費用
車検時に必要な整備費用、自賠責、税金等を含めて仮に1回10万とします。20年間だと車検は10回なので、200万の支出です。
任意保険も考えないといけません。優良運転手で仮に年間の保険料を4万とすると20年間で80万。その他日常的な整備費用(オイル交換、バッテリー交換、タイヤ交換等)を年間5万とすれば20年で100万。
面倒なので車関係の総費用を車検と合わせてすべてまとめると380万になります。
9.国民年金保険料
子育て中に退職をした場合は、これも必要かもしれませんが、ここでは割愛します。
10.子供の教育費
ほとんどの家庭で子育ては終了していると思われるので、この費用もゼロとしますが、必要な場合は高額になります。。
11.生活費
家計簿等で把握しないといけない値ですが、経済雑誌に書かれているような夫婦二人で「豊かな生活を」目指すなら月30万。そこそこの生活を目指すなら月25万。節約生活を目指すなら20万という感じでしょうか。
ということは20年間の支出は節約生活で20万×12か月×20年で4800万。豊かな生活を目指すなら30万×12か月×20年で7200万という結果になります。
ただしこの計算は加齢による体力の低下で家計費が減るということを考慮していません。
12.車の買い換え費用
必要なければ0ですが、20年間に2回買い替えをしたとすれば、1回200万として400万です。
13.住宅費
住宅ローンの残債はなしと考えても一戸建ては
リフォーム費用が必要です。ただし毎年行う必要はないので、これを仮に200万とします。
マンションの場合は管理費がこれに相当すると思われますが、月3万なら年間36万。20年間で720万となります。
14.医療費、施設等入居費
本来必要ないことを願う費用ですが、高齢になれば日常的に通院は不可欠のような気もします。さらに入院や施設への費用等も考えないといけないのですが、あまりに不確定要素が大きいので、通院費用として仮に月0.5万。年間で6万。これで20年間が経過すれば120万円という値になります。
さらに万が一の入院費用も加えて200万円程度を考えます。
15.お墓等の準備
お墓を買う必要があれば、考える必要があります。また葬儀代をどうするかも考えないといけないかも。あえて考慮すると両者で300万ぐらいでしょうか。
16.臨時費用
家電の買い換えは、我が家でも頻々と発生しています。年間にすると5万ぐらい?20年間なら100万となります。また親戚や近隣の
冠婚葬祭費用。必要ない時もありますが、家電の買い替え費用と合わせて150万ぐらい?
17.結論
20年間の総支出額ですが、上記の項目をすべて加算すればだいたいの額が計算できます。節約生活の場合は
200+20+200+100+170+140+200+380+4800+400+720+200+300+150=7980万
豊かな生活を目指すなら、これに2400万が上乗せされることになります。
総収入と総支出を比較
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