平均寿命、平均余命、健康寿命
私の場合は、早期退職するかどうかの判断材料として、将来の資産の動向が気になっていました。つまり簡単に言えば、早期退職をして、その後我が家の
家計は持ちこたえるのか、それとも破綻してしまうのかということを予測するということです。
私はこういったシミュレーションを早期退職半年ぐらい前から作り始めました。そして、出来上がった表を見て、そこに様々な数値を当てはめて考えました。
最終的には万が一57歳で早期退職をして、年金受給年齢(私の場合は60歳で一部の年金が受給できました)までの3年間収入が0円という状態が続いたとしても、
貯蓄を取り崩せば何とか年金受給時まで生き延びられるという事に確信を持てるようになりました。
もちろん不安要素はいくらでもありましたが、早期退職を決断するうえで一つの大きな参考資料になったことは確かです。
というわけでその方法ですが、段階的に考えて、最初に予想することは、考えたくない方もいると思いますが、
自分の寿命を予想(仮定)するということです。
私の場合は、小さいころから体が弱く、就職後も何かと体に不調を覚えることも多く、「こりゃ体力的に定年まで務めるのは無理かも」と、30代のころから感じていました。
しかしそんな予測をなんとなくしていたため、50代になって「やっぱり無理そうだ」と思う機会も増え、だとすれば、
寿命は健康寿命プラスアルファで75歳ぐらいか、とも考えていました。
一方、この寿命の考え方はいろいろあって、統計的に算出されている平均寿命、健康寿命、平均余命という考え方があることも分かってきました。
平均寿命ですが、日本は食生活が良いのか、医療関係の技術が発達しているのか、ここのところ世界の中で常に上位に位置しています。
2018年に発表されたという数値を見ると、
男性が81歳、女性が87歳、男女平均で84歳となっています。
しかしこの平均寿命というのは、2018年に生まれた赤ちゃんが何歳まで生き延びるかという数値なので、今現在60歳を越している人には当てはまりません。
というわけで、次に見る指標が
平均余命です。これは今現在○○歳になっている人の余命は何年かという数値で、統計的にはこちらの数値が実態に近いと思われます。
これについても調べてみると、今現在60歳の男性の平均余命は23年ですから83歳まで生きていられそう。女性は29年ですから89歳ということになります。
更に現在65歳になる男性の平均余命は19年となっていて、単純計算で84歳ぐらいまで生きられそう。女性は24歳ですから89歳。同様に70歳の男性の平均余命は15年なので85歳。女性は20年なので90歳ということになっています。
こういった数値を見ていると、最近マスコミがよく記事にしているように
人生100年時代というのも、決して大げさな数値ではないというように感じます。
というようなことを知ってから、私も今何とか生きながらえていますから、やはり
最低80歳ぐらいまでのシミュレーションが必要かもしれないなと思うようになっています。(2019年現在66歳です)
更に医学もどんどん発達していますから、この先も新しい技術が開発される可能性もあり、だとすると85歳ぐらいまでは視野に入れておく必要があるかもとも考えています。
一方寿命にはもう一つ考え方があって、それが「
健康寿命」と呼ばれるものです。健康寿命というのは「介護を受けたり寝たきりになったりせずに日常生活を送れる期間」と定義されているようですが、実は結構あいまいなような気もします。
ただ
自分自身の力で生活を維持できる年齢の目安にはなりそう。これが2017年の調査で、男性が72歳、女性が75歳とされています。
「えっもうすぐじゃないか」と思った人は、今現在健康な人なのかもしれません。もともと定義があいまいな数値ですから、人によってかなりばらつきがあるような気もします。
ただもしこれが定義通りの数値なら、この年齢を境にして、
外出等による支出は減り、医療費等の支出が増えるということをシミュレーションに加味しないといけないような気がします。
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