中学校の教育費

 中学校までは義務教育なので、本来なら学校に関係するお金はほとんど必要ないはず。実際息子の場合は公立中学だったので、授業料等の問題はほとんどなし。

 ところが子供というのは成長するに連れ、当然ながら生活範囲が少しずつ拡大。食べる量も増え、友人関係の付き合いも増えていきます。

 ということは学校以外にもお小遣い等の負担が増えていくわけで、親としては結構深刻な家計運営を迫られます。

 しかしここでは中学生にかかる教育費だけに焦点を絞ってまとめたいと思います。

 では学校から請求されるお金の金額はいくらぐらいか。最初に公立中学。

 一般的には教科書以外の副教材費や修学旅行等の積立金、給食費などが該当するのかと思われますが、文科省の平成28年度調査によれば、平均値が年間50万ぐらい。

 ということは3年間で150万円。一方私立中学の場合は平均値が133万円ぐらい。つまり3年間で約400万。じつに厳しい。

 ただしこれは学校だけではなく、塾等への支出も含まれているみたいですね。我が家のことを思い出すと、確かに月々学校に支払う金額はそれほど負担は感じていませんでした。

 しかし3年生になると塾通いが始まり、さらに塾以外のお稽古事?をする場合もあり、これらの負担が徐々に増加するなと実感していました。

 私も息子が中学生に進学するころからこういった実態を感じるようになり、徐々に節約意識が芽生えました。

 仕事をしている親にとっては実につらい時期ですね。子供にお金がかかり、場合によっては住宅ローンを抱え、さらに老親が病気になれば介護負担も増えます。

 というわけで、私自身も飲み会への参加回数が減り、外食も減り、本は図書館で借りる、光熱費を少しでも節約、新聞購読は朝刊のみ、晩酌は通常のビールから第三のビールへ、などなど様々な部分で無駄を省くという努力がこの時期から始まりました。

 しかしこのころそういったことを意識的にやったために、早期退職後さらなる生活費の切りつめに迫られても、割と平穏に意識改革が進んだように思います。

 一番大きな意識変化は、自分の境遇を人と比べても無意味。嘆くよりも、与えられた環境の中で一番と思われる生活を構築することだろうなと考えるようになったことです。

 とはいうものの「中学校の場合は、負担はそれほど大きくないんだ」と気が付いたのは息子が高校に進学してからです。


高校、大学の教育費


教育費


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