新じゃが作りで感動

 初めて作ったキューリは、2階建てアパートの前の、それこそ1m2ぐらいの土地でしたが、たまたまその頃良縁を得て結婚し、その後1軒屋の借家に転居。

 この借家にも多少の庭があったので、そこで試しに野菜を植えたりしましたが、この頃の記憶は曖昧。

 新婚生活と、すぐに子供が生まれたため、そちらの方に関心が移りました。しかし子供が生まれたことにより、一生生活できるような家を建てることを決意

 たまたま良い土地が見つかり、そこに1軒屋を建てましたが、それがいま住んでいる家です。しかし場所が良かったせいか土地代が高く、敷地は小さく、庭に畑を作る余地はほとんどなし。

 「こりやまいったな」と思っていたら、市の広報で、市民農園という土地があることを知り、そこから割とまじめに野菜作りに挑戦。

 借りた土地の広さは20m2ぐらい?時期は春。ちょうどジャガイモの植え付け時期だと言うことが分かり、数kgの種芋を買って農園に行くと、たまたま居合わせたのが農業指導員と呼ばれる人。

 こちらが初めての植え付け体験者だと分かると「ジャガイモの植え付けはこうやるんだ」と手取り足取り教えてくれました。

 見よう見まねで、危なっかし腰つきで鍬を振るい、畝を作って種芋を並べ、指示された鶏糞を間に一つかみ撒いて、土をかぶせ、ちょっと上から押し固めて出来上がり。

 「こりゃ大変だ」と今にも剥けそうな手の皮を見て思いましたが、運動にもなるなと思いました。

 さらにしばらくすると農園からすぐ近い農協で、各種野菜苗の販売も始まり、ともかく何から何まで見様見真似で、周りの農園従事者の様子を見ながら作業。

 最初は定番のキューリ、ナス、ピーマンといった野菜を植えました。するともともとその畑を使っていた前の人が肥料を十分に入れていたのか、どの野菜も想像以上に順調に成長。

 当然ながら最初に植えたジャガイモも、どんどん芽を出してきて、見る見るうちに高さが30cm、40cmと成長。やがて葉っぱの重さに耐えきれなくなり、茎が倒れ始め、その頃には可愛らしい紫色の花も咲いて、「ジャガイモの花ってこういうものなんだ」と感動。

 そんなころ、季節は梅雨に入り、雨が多くなりますが、その分他の野菜も水を貰ってどんどん成長。キューリのネットを作ったり、ナスに支持棒をつけたり、除草をしたり、「結構やることがあるもんだな」と雨の合間に作業。

 やがてジャガイモは、土に近い部分の葉っぱが黄色く変色し、収穫時期を迎えたことが分かりました。周囲の畑でも土を掘り返している姿を見かけるようになったので、私もある日スコップを持って、ソ〜っと土を掘ってみました。

 すると、これは今でも覚えていますが、土の中から真っ白い大きなジャガイモがいくつも掘り出され感動。スーパーで販売されているジャガイモは、掘ってから数日たっているためか黒っぽいものが多いのですが、掘った瞬間の新じゃがは真っ白なんだとびっくりです。

 というわけで、数か所掘ったら、あっという間に持参した容器が新じゃがでいっぱいになり、一旦家に戻りましたが、新じゃがの収穫体験はまたしても私に感動を与えてくれました。



市民農園で農作業


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