ガス料金の見直し
我が家は新築の1軒家です。建てたのは1990年代の終わりごろ。頼んだのは地元で信頼できる施工業者として紹介された工務店。
無事完成して転居。その時点で、電気は東京電力、ガスはプロパンガスで、建築を依頼した工務店とつながりがあったらしい地元の業者さんでした。
ところが転居して数年後、某ガス会社大手のセールスマンが訪問。聞けば「ガス料金を安く提供できます。業者の変更手続きはすべてこちらでやります」ということでした。
というわけで、それほど疑問も浮かばず、「少しでも安い方が家計には助かる」と思い、この業者さんと契約。
その後数年間は確かに全く問題なく支払いを続けていましたが、ある時、ふとガス料金の領収証をしげしげと眺めたら、当初の契約よりも結構高くなっているように見えました。
そこで、改めて毎月のガス料金の変遷を、早期退職時前後からつけ始めた家計簿の数値で確認。するといつの間にか、じわりじわりと料金が値上げされていることが判明。
さらに念のため、ネットでそのころのガス料金の相場を確認すると、いつの間にか相場より高い料金を払っていることが分かりました。
もちろん何らかの値上げの通告はあったのではという気もしますが、消費者が気が付かないように上げていたのではという気がしました。
つまり最初は安い料金で契約をさせておいて、あとからじわじわと上げて、最初の業者の損失分を取り返すという手法なのではと判断。
そこで改めて地元のいくつかのガス会社の料金を調査。すると実家が利用しているガス業者さんが割と良心的な値段設定をしていることが判明。
早速電話でこの業者さんに連絡をして、現状の料金を伝えると、「確かにちょっと高いですね」という返答。というわけで、この業者さんにお願いすることを決断。
業者の変更に関する手続きは、新たな業者さんがすべてやってくれるということで、こちらは依頼するだけ。これによって月々のガス料金が1000〜1500円減りました。
というわけで、時にはこういったガス料金の計算基準を自分で見直して判断することも必要なんだなという教訓になりました。
なお変更手続きに入ってから、高い料金を請求していた業者さんから電話もありました。変更の理由を聞きたいということでしたが、「知らないうちに料金が上がって、現行の相場より高くなっていたので変更した」と伝えたところ、相手は沈黙。
「どうやら図星だったようだな」と思いました。その後数年に1回程度、この業者さんから電話がありますが、そのたびに「以前利用していましたが、料金がいつの間にか上がっていたので、今は利用する気がありません」と答えています。
そう答えると、「いやそれは・・・」という釈明の言葉もないので、やはりこの業者さんは、そういう経営理念なんだろうなと感じています。