契約電流の見直し

 電気料金の節約ですが、最初にやるのは電力会社と契約している許容電流量の見直しです。ではどうやって見直すのか?

 日本の家庭用の電気は、一部のエアコンを除いて基本的に100Vの電圧で動くようになっています。これは計算がしやすくて便利な値です。

 電力と言うのは、物理や電気関係の知識で(電力)=(電圧)×(電流)という計算式であらわされます。

 つまりある電化製品があって、これのプラグをコンセントにつないでスイッチを入れたら5(A)の電流が流れたとすると、この時の電力は

(電力)=(電圧)×(電流)=100×5という計算になり、答えは500という数字になります。この時それぞれの数値に電気の単位を適用すると

100(V)×5(A)=500(W)という表記になり、それぞれの単位をボルト、アンペア、ワットと呼ぶことになります。

 ちなみに最近の電気製品の中には(W)ではなく(V・A)と書かれたものもありますが意味は同じです。

 一方最近の電気製品をじっくり眺めると、どんな電気製品であっても、使用電力もしくは消費電力○○〇(W)と書かれた数字が見つかるはずです。

 つまりこの数字を電圧の100(V)で割り算すれば、流れている電流の大きさが逆算出来ると言うことです。

 さらに、この電流を電気器具ごとに単純に足していくと、同時に使った場合に流れる電流が求まります。

 この電流の値が、関東の場合は東京電力と契約している許容電流を越えると、室内に設置してあるブレーカーが落ちるということになります。

 というわけで、許容電流の値は大きいほど電気の使い勝手が良いのですが、残念ながらこの電流の数値が大きいと電気料金の基本料金も高くなります。

 この料金については東京電力も数値を公開していますが、一番少ない10(A)の契約だと1か月で280.8円。一番大きい60(A)だと1684.8円となっていて。だいたい10(A)ごとに料金が決まっています。

 大した差はないと思うかもしれませんが、仮に一か月で1000円ずつ多く払っていたら1年で1.2万円。10年で12万。50年で60万差が出ます。

 つまり電気料金節約の第一歩は、契約している電流の見直しだと言うことです。普段、どんなに多くても20(A)しか使わない家庭が、50(A)の契約をしている場合は、かなり無駄な基本料金を払っていると言うことになります。

 では契約している電流の値を知るにはどうしたら良いか?基本は電気料金の領収証を見ること。すぐに見つからない場合は、室内のどこかに電気の配電盤があるので、そこのブレーカーのスイッチのところで確認できます。


ブレーカーが落ちるとき


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