家計簿の必要性

 退職する前だろうと後だろうと、ともかく家計簿はつけた方が良いと思っています。私の場合は、早期退職をする半年以上前の夏から、その必要性を感じ付け始めました。

 なぜ必要性を感じたのかと言えば、本来なら60歳で退職になるはずだったのに、57歳で健康を害して早期退職をせざるを得ないと思うようになり、その後の生活を維持できるかということを知りたかったからです。

 つまり早期退職をするにあたって、もし収入が57歳以降ゼロになった場合、果たしてその時の貯蓄額でその後の生活を維持できるかということが不安になり、これを解決するためには現在の支出がどのくらいあるかを知ることが大事だ思ったからです。

 もちろんどんぶり勘定で、その時の給料や貯蓄額から、適当に支出を想定して将来を判断することも可能ですが、やはり実際の消費金額で将来の生活についてシミュレーションを作った方が良いだろうと思っていました。

 つまり57歳で早期退職をしてから、だいたい80歳ぐらいまでを目標にして、収入や支出の金額を元にして資産がゼロにならないかと言うことを知りたかったと言うことです。

 当然ながら、その頃には年金や退職金の目安もある程度分かっていたわけですが、一番分からなかったのが、一か月の我が家の支出です。

 ネットでは、単身世帯や夫婦二人の世帯の生活費なんて言う統計数値が公開されていますが、それはあくまで統計数値であって、我が家のような息子と二人の父子家庭生活には当てはまらないだろうと思っていました。

 実際家計簿をつけるようになって分かったことですが、我が家の場合は退職前後で生活費の総額がかなり大きく変化しました。

 もちろんフルタイム勤務時代より減るわけですが、ではどの程度減るのかと言うことが具体的に見えてきたことが大きいです。

 また、収入に対する税金や保険料の割合が大きいんだなと言うことも認識。つまり収入の割に税金や保険で差っ引かれる金額が大きく、実際に生活で使えるお金はそれほど大きくないと言うことも分かりました。

 さらに、無駄を省くという観点から考えて、家計簿をつけ始めてから逆に公共料金の節約とか、外食を減らす、食材費を減らす等の行動にも関心が向きました。

 というような諸々のメリットを考えると、少なくとも退職予定の半年ぐらい前から家計簿をつけ始めれば、退職前後で家計がどのくらい変化するのかが良く分かります。

 また退職後であっても、家計簿をつけることにより無駄な支出が減り、将来の生活を予測できることも大きなメリットです。


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