趣味なんてものは両親の影響を受ける場もが大きいです。私の父親は、今はもういませんが、私が幼児だったころから
ポータブルレコードプレイヤーなるものを買ってきて、レコードをよくかけていました。
父親の年代は当時30代だったと思われるのですが、かかっている曲は歌謡曲ではなく
クラシック音楽が多かったです。
というわけで、子供の頃から自然に音楽を聴くという習慣がありました。しかし中学生になると、当時はやりのいわゆる歌謡曲にも関心が向かいました。
更に高校に入ると
ビートルズの来日とともにエレキギターがはやり、同時にフォークソングなるものも流行。
私もギターの引き語りにあこがれ、遂に
フォークギターを購入。最初は慣れない指使いでガシャガシャと弾いていましたが、途中で「なんか音が自分の感性とずれているな」と感じ始めました。
そこで、楽器屋さんに行って試しにちょっと片隅にあったいわゆる
クラシックギターなるものを弾いてみると、その音が自分の好みにピタリ。
その頃になると、父親はステレオセットなるものを買い込んで、リビングに大きなスピーカーを置き、暇なときはベートーベンやらチャイコフスキーやらのレコードを聞いていました。
というわけで、クラシックギターの音に魅せられるとともに、徐々にクラシック音楽への関心も生まれ、自己紹介の趣味欄に
音楽鑑賞、ギター演奏と書く機会が増えていきました。
やがて大学に無事入学して、その頃入会したのが
クラシックギター愛好会というもので、ここで数年間、それこそ授業そっちのけでギターの練習。
さらに同じクラスの子に、かつて吹奏楽部でフルートをやっていた者がいて、試しに合奏してみたら、音量は違うものの、かなり気持ちの良い演奏が出来ました。
というわけで、「フルートの音っていいんだな」と思ったので、今度は見よう見まねで
フルートを練習。しかし惜しむらくは大学生活はやがて卒業を迎え就職。
当然ながら楽器の練習なんかに時間を割けませんから、ギターを演奏しても指の動きはどんどん衰えます。ところがフルートの方は、一念発起して
社会人の吹奏楽バンドに加入。
ここで数年間楽しみましたが、やがて若くて私よりも旨い人がどんどん入ってくるようになって、結局継続を断念。その後、個人的なレッスンを受けたりしましたが、発表というような刺激がないとなかなか練習は継続できません。
とはいうもののギターやフルートの演奏を通して、何となく聞いていたクラシック音楽の他に、違うジャンル(ジャズやフュージョン、ボサノバやハワイアン)といった音楽にも関心を持つようになりました。
結局幼少の頃父親に聞かされたレコードの影響が、シニアになった今でも続いていることになり、
小さい頃の環境はその後の人生に与える影響は大きいなと感じています。
そう思って息子が生まれてからも、家の中に様々な音楽が流れているような環境で育ててきましたが、母親が歌が好きだったこともあって、息子は楽器には目覚めなかったようですが、
カラオケにはまっています。
というわけで、今でもこういった文章を書きながらBGMとしてクラシック音楽やジャズ、ボサノバ、ハワイアン音楽等を流すという習慣になってしまいました。
時にはクラシック音楽のコンサートにも出かけることがあり、良い趣味を持ったなと思っています。
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