家計費の節約は何から始める?

 家計簿をつけるようになって分かったこと。それは月々に支払っている固定費が大きな金額になっているということ。

 我が家は、母親からの教育もあってか、借金は大嫌い、一時期は住宅ローンも抱えましたが、これが嫌で嫌でしょうがなかったです。

 というわけで、最初にやったのがなけなしの貯金をはたいて、住宅ローンを繰り上げ返済。銀行で借りたものは、100万円単位のまとまったお金が必要でした。

 それでも月に3万ずつ貯金して3年間頑張れば100万円近い金額がたまります。で、これを使って繰り上げ返済すると、利息分の数十万が減少するということに気が付きました。

 ただこの返済には、なぜか返済手数料が数万必要で、ある意味利息分を払わないペナルティになるのかなと解釈していました。

 一方職場で借りた住宅ローンは、繰り上げ返済の金額は100万円単位という制約もなく、ボーナスで少し余裕があったら、10万でも20万でも返済することができ、しかも手数料はあまり必要ないという優れモノでした。

 というわけで、当初は銀行のローンを中心に繰り上げ返済。さらに返済時にローンの組み換えを行い、状況に応じて返済額を減らしたり、返済期間と縮めたりしました。

 その後返済が減った分を貯金に回すことができるようになり、貯金額そのものの増加率も増え、今度はそれを職場のローンの繰り上げ返済に充てるという好循環が生まれました。

 その結果、当初は70歳ぐらいまでローンの返済が続く予定でしたが、結局57歳の早期退職時に残っていた残債は、数百万という数字になり、これを退職金で一気に返済

 そのため退職後の生活費の負担がずいぶん楽になりました。

 さて問題は、月3万の貯金額を生み出すために日ごろの家計費の節約をどのように行ったのかということです。

 ちょうど息子の教育費も必要になる時期で、結構苦しい思いをしました。ともかく節約しようと考えて実行したのは

・ アルコール類のグレードを落とすこと。つまりビールから発泡酒へ変更というような改善

・ 読書用の本は図書館で借りる

・ 新聞を朝夕から朝刊のみに変更

 といった類ですが、これだととても月3万円の貯金は生み出せません。さてどうしたもんかと考えていて気が付いたのが月々の固定費

 様々な経済雑誌を読むと最初に考えなくてはいけないのが、この月々の固定費だと書かれています。具体的に一番大きいのが、各種の保険料

 保険を契約すると、その保険料はだいたい通帳から自動的に天引きされるようになるので、これが大きな金額であっても気が付きにくいです。

 次が車の維持費。車検費用やオイル交換等、日常的な点検で必要なお金が出てきます。

 そして所得税、地方税(住民税)、固定資産税等の税金や健康保険料。ただしこれらは一方的に通告されて、銀行引き落としに設定してあれば、知らないうちにどんどん口座からお金が引き落とされます。

 やむ得ない金額だと思われますが、その総額は把握しておかないといけないなと感じました。そう思ってから、家計簿に年間支出という別会計の表を追加し、その額を記録するようになりました。

 その結果分かったことは、こういった税金や保険料、車の維持費の総額は、退職後の年金生活でも年間で40〜60万ぐらいになるという驚くべき結果でした。

 というわけでそういった数値を見て、日々の食材費の節約もいいけれど、実は月々に支払っている固定費の金額が意外に大きいことが判明。

 以後携帯やスマホ、パソコンといった通信費にも関心を持つようになりました。

 まとめると、結局節約の優先順位は

・ 住宅ローンの返済

・ その他の一般的ローンの返済

・ 月々に支払っている保険料等の固定費の見直し

・ 車の維持費の見直し

・ 通信費の見直し

 そして最後に食材や衣料品・雑貨・日用品類、交通費、光熱費の見直し

という順番になるのかなと思っています。
 


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