家計簿をつけて分かったこと
 
 最初は一か月または1年間の家計支出の総額を知りたいと思って始めた家計簿ですが、数年間つけてみて、副次的効果があったことを発見。

 それは退職する直前から退職して数年後の家計費の支出の変化です。もちろん早期退職をしたら節約に努めないと家計が破綻するかも、という不安があったので、かなり真剣に節約を意識しました。

 その結果ですが、まずは食費。フルタイム時代に比べて食費は一か月で0.8万円ほど減少しました。もともと5.6万円ほど消費していましたが、退職後の3年間の平均は4.8万に減ったということです。

 ちなみに今は食材の有効活用とか、スーパーのセールの活用、さらに料理の腕前?も向上したためか食材費はさらに減り、1か月4.4万になっています。

 次が衣料品ですが、もともとそれほど衣料品やファッションには関心がなかったので、フルタイム勤務時代の支出は1か月2000円ぐらい。しかしその後の3年間は1か月1200円ぐらいに減少。

 雑貨類は2万から1.4万に。交通費は2.5万から1.1万。光熱費はそれほど変化なく1.6万から1.4万。通信費は逆に息子がスマホを使い始めたため1.4万から1.7万にアップ。医療費は退職して精神的重圧から解放されたせいか医者に通う回数が減り0.6万から0.4万に減少。

 というわけでなんだかんだで支出が3万ぐらい減ったなということが数字上ではっきりわかるようになりました。ちなみに今現在はさらに支出が1か月で数千円減っていますが、これ以上減る傾向はないようです。

 ちなみに月ごとの支出を見て気が付いたこともあります。それは支出の中で食材費の支出が多いこと。要するにエンゲル係数が大きいということですね。

 これについてネットで調べると、いわゆる貧困家庭や高齢者の家庭ではこの係数が大きくなるということで、我が家の場合は両方に当てはまるかもと思っています。

 ただ日々生活していて、せめて食べるものは「安全で質が良くておいしいもの」と考えると、必然的に値段は高くなりがち。典型的なのが卵。

 10個入りのものを買うことが多いのですが、スーパーで買うと安いものは100円ぐらい?高いものは400円ぐらい?我が家の近くには、とてつもなく高い高級卵を販売する店もありますが、そういう店では1000円ぐらいになります。

 というわけで、いつもどれを買うか迷うのですが、安いものには訳があるはずで、そういった知識も消費者は必要だなと思っています。卵の場合はケージに多数の鶏を詰め込んで、まるで工場のように卵を産ませているわけです。

 従って安い卵というか、経費をかけずに卵を量産するためには、多数の鶏を狭い場所に押し込んで、安い飼料を与えるということになりそう。当然病気の発生率も高くなるはずで、飼料に混ぜる抗生物質の量も気になります。

 さらに輸送費の問題もあるので、遠くから送られてくる卵は高くなるのが当たり前。ということは産地を見て「遠いのに安い」という卵は、セール品で特別安くなっているものでない限り「質が悪い」と判断するということですね。

 というわけで我が家の卵はだいたい10個で250〜300円のものを買うことが多くなっています。家計簿とは少し別の話になりましたが、そういったことを家計簿をつけながら考えるということも大事だなと思っています。


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