国民年金納付に関する体験談

 私が健康上の理由で早期退職を敢行したのが2010年3月。将来に対する不安を色々抱えながら、一方で解放感を覚えつつあった8月頃、私は在職中から年に1回通っていたハワイ旅行へ。

 すると不在中に年金機構から電話があったようなので、後日になりましたが指定された電話番号に連絡を入れると、話の内容は国民年金納付に関することでした。

 しかし、この時応対した担当者は、一方的に「電話番号や住所を知らせろ」という若干高圧的な印象で、何か不審者からの電話を受けているようでかなり不愉快な気持ちになりました。

 とはいえ支払いを拒否しているわけではないので、素直に話を聞いて送られてきた書類を熟読。先ずは支払い方法を見るとクレジットカード引き落とし方式があると書いてあります。

 カードならポイントもつくし、それがいいかなと思い手続きをしようとすると、なんと今度はカードで引き落としを希望する場合は、最寄りの年金事務所まで行って手続きをしないといけないと書かれています。

 「よくもまあこんな面倒なことをさせるなあ、これでは滞納者が増えるわけだ」と思いました。それでも一度は話しを聞いてこようと思い、最寄りの事務所の場所をネットで調べ行ってみると、思わぬ展開が待っていました。

 年金事務所と書かれた建物内に入り、エレベーターで事務所のあるフロアへ。エレベーターを降りると、申請の内容によってカウンターが違うようで、5つに道が分かれています。

 「国民年金の支払いについて」というコーナーに向かうと、銀行と同じように受付順の紙を機械から受け取るようになっています。

 全体の様子を見ると、相談しているのは10人ぐらい。すぐに私も受け付けてもらえました。クレジットカードの申請書類をもらい、書き方を説明してもらいその場で記入。

 提出時に来年はどうなるのか、というような話しをしたついでに、「実は早期退職をしたので6月分までの支払いが滞っていたんですが、来年は支払いの免除を受けたい、理由は現在パートの仕事しかしていないから」と伝えると、なんとそれなら今年も免除の対象になる可能性があるということでした。

 早期退職をした証明書類と申請用紙があれば、考慮してもらえるかもしれないということで、早速その手続き書類をもらって帰ってきました。

 普通は前年度の所得で年金の額が決まるため、私の場合は適用できないと勝手に判断していたのですが、聞いてみて良かったと思います。申請してみないと結果は分かりませんが、うまくするとある程度納付金額が免除されそうです。

 9月になって、再度社会保険事務所に行き国民年金保険料免除の申請をしてきました。申請は退職した証明書のコピーと申請用紙だけです。

 申請用紙は現在の住所等を記載し、退職理由を数行書いただけで受理。退職特例という制度があるようです。この結果が数ヶ月後に分かるようで、認められれば以後の保険金納付が減額か無料になります。

 こうゆう制度は、事務所に行ってみて初めて分かった事ですので、知らずに正直に保険料を支払ってしまう人もいると思います。その意味では、ある程度は自分で行動しないと節約は出来ないと言うことです。



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年金制度で知っておくべきこと


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