私は体調を崩したため
57歳で早期退職をして、その後は市の助成金や非常勤講師の収入、退職金の取り崩し等で生活費を補填していました。
しかし63歳になって、働くのもソロソロよかろうと判断して、完全リタイヤ。その頃私の年齢では一部の年金が支給されていましたが、
老齢年金は65歳からの支給が決まっていました。
そこで全面退職を機に、老齢年金の
繰り上げ需給を行うことにしました。この判断を行うために参考にしたのが、繰り上げ受給した場合の減額率。
繰り下げ受給は受給額が増えますが、繰り上げ需給は逆に受給額が減ります。その減少率は、繰り下げは月プラス0.7%でしたが、
繰り上げの場合は月マイナス0.5%です。
つまり1年間受給時期を繰り上げると0.5×12=6%減ると言うことです。つまり65歳からの受給を60歳からもらうようにして5年間繰り上げると、受給額は6×5=30%となります。
と言うことは
65歳から老齢年金を5万円受給する予定だった人が60歳からもらうようにすると5×0.7=3.5万円ということになるわけで、かなり少ないなと感じる人も多いと思います。
しかしたとえ3.5万円であっても、60歳から65歳までの5年間、月3.5万円をもらえるわけで、65歳からの受給に比べると、あらかじめ3.5×12×5=210万円ほどもらえることになります。
その後
正規受給者は5万円、繰り上げ受給者は3.5万円受給となり、受給総額の差は徐々に接近していきます。
さらにやがてこの差は逆転することになるわけですが、その時の年齢は78歳ぐらいです。
つまり
78歳前に寿命を全うするなら、早めに受給した方が得、それ以降も生きながらえた場合は65歳からの受給が得ということになります。
というようなことを考えて、私の場合は2年ほど繰り上げ受給を選択しました。この辺りは繰り下げ受給同様、自分の寿命やライフプランとのかかわりもありますから、どちらが良いとは一概に言えません。
しかし60〜65歳の間、仕事をせずに貯金を取り崩して生活するという選択は、資産がどんどん目減りすると言うことで、繰り下げ受給同様、
将来の年金増を目指して当面耐乏生活をするという選択は、まだ健康なうちに生活レベルをダウンさせるという選択肢にもなりそう。
現在健康寿命は70数歳と言われていますから、75歳になっていれば生活レベルは必然的にダウンし、生活費も少なくなるのが当たり前。
だとすると
動けるうちに年金をもらって、それを有効活用しようという発想になり、私は数年ですが繰り上げ受給の決断をしました。
さらに言うと繰り上げ受給をした年金を、最近話題になっている
積み立て投資信託で運用して、年6%以上の運用益が得られれば、減額分は相殺されると言うことも考えられ、実際に私はいくつか投資信託を積み立てています。
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年金制度で知っておくべきこと
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